2024年3月14日、26年北中米W杯アジア2次予選・北朝鮮2連戦(21日・国立、26日・平壌)に臨むメンバーを発表した。その中に、2022年11月のカタールW杯以来となる長友佑都選手の復帰がサプライズとして大きな話題を呼んでいる。
37歳という年齢を迎え、近年は怪我との戦いも続いていた長友。なぜ森保一監督はベテランDFを招集したのか?その背景には、指揮官の深い思惑と期待が込められていた。
本記事では、なぜ37歳のベテランDFを代表復帰させたのか?森保監督の思考とは?について考えていこう。
森保監督はなぜ、37歳にもなる長友を代表に呼んだのか?
今回、代表に選ばれたメンバーをみてみよう。
▽GK 前川黛也(神戸) 29
大迫敬介(広島) 24
鈴木彩艶(シントトロイデン)21
▽DF 長友佑都(FC東京) 37
谷口彰悟(アルラーヤン)32
板倉滉(ボルシアMG)27
渡辺剛(ゲント)27
町田浩樹(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)26
毎熊晟矢(C大阪)26
伊藤洋輝(シュツットガルト)24
橋岡大樹(ルートン・タウン)24
菅原由勢(AZ)23
▽MF/FW 遠藤航(リバプール)31
浅野拓磨(ボーフム)29
南野拓実(モナコ)29
守田英正(スポルティング)28
相馬勇紀(カサピア)27
小川航基(NECナイメヘン) 26
前田大然(セルティック) 26
堂安律(フライブルク)25
上田綺世(フェイエノールト)25
田中碧(デュッセルドルフ) 25
川村拓夢(広島) 24
中村敬斗(スタッド・ランス) 23
佐野海舟(鹿島)23
久保建英(ソシエダ)22
長友をのぞけば、平均年齢約26歳の若いプレーヤーで構成されたチームだ。普通に考えればSB(サイドバック)みたいな走力と体力を要求されるポジションに37歳の長友が起用されるのは異例中の異例だと言える。
ではなぜ、長友なのか?
答えは絶対的な経験値。これしかないだろう。
長友は2008年に日本代表に選ばれ、2010~2022年のカタールW杯までの4大会全て代表として出場している。さらに元ブラジル代表のレオナルドにその実力を見出され、当時のビッグクラブであるセリエAのインテルでキャプテンまで務め上げた男である。その経験はメンバーとして存在しているだけでも価値があると言える。
アーセナル冨安健洋の招集見送り
今回、森保監督は現在、プレミアリーグの首位アーセナル所属の冨安も代表招集を見送っている。冨安は怪我をしてからはアーセナルでも試合に満足に出場できていないので、致し方のない部分はある。そこで、最近FC東京で調子の良かった長友に声がかかったのもあるだろう。実は長友はSBだけではなく、CBもそつなくこなすことが出来る。そのあたりも考えてのことだろう。
世界にはまだまだベテランと言える年代が活躍している
リオネル・メッシ 36歳 メジャーリーグサッカー・インテル・マイアミCF所属
クリスティアーノ・ロナウド 39歳 サウジ・プロフェッショナルリーグ・アル・ナスルFC所属
ルカ・モドリッチ 38歳 レアル・マドリード所属
ロベルト・レヴァンドフスキ 35歳 FCバルセロナ所属
上にあげたトッププレーヤーたちにも負けず、37歳ベテランの長友佑都にはぜひ頑張ってほしい。
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