プロ野球選手会に入らない理由とは?佐々木朗希も脱退!あの野球界のレジェンドを追いかける

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出典 千葉ロッテ選手名鑑

プロ野球選手会というのは、プロ野球選手たちの労働組合として、選手の権利向上や待遇改善のために活動している団体だ。しかし、すべての選手が選手会に加入しているわけではない。先日でも、ロッテの佐々木朗希投手が選手会を脱退したことが話題になっている。

プロ野球選手会とは?

そもそもプロ野球選手会とは何なのか。どういう団体なのかをまずはみていこう。

プロ野球選手会の主な活動

プロ野球選手会は、日本プロ野球12球団に所属する日本人選手すべて(一部の外国人選手を含む)が会員となっている団体だ。

選手会は、主に以下の2つの形態で活動している。

  • 労働組合:選手たちの労働組合として、選手の権利向上や待遇改善のための交渉や活動を行う。
  • 一般社団法人:野球に関する公益事業として、野球教室の開催や社会貢献活動などを行う。

労働組合としての活動

  • 最低年俸の引き上げ: 選手生活の安定と向上を目指し、最低年俸の引き上げ交渉を行う。最低年俸は大幅に引き上げられており、選手生活の安定に貢献している。
  • 契約更改のサポート: 選手個々の能力や実績を反映した契約更改が実現できるよう、選手へのアドバイスやサポートを行う。
  • ドラフト制度の見直し: ドラフト制度の改善や選手の権利保護に向けた提言を行う。ドラフト制度改革に向けた議論が活発化しており、選手会も積極的に意見を発信している。
  • 労災補償の拡充: 選手が負傷した場合の補償制度の拡充を要求。
  • セカンドキャリア支援: 引退後の選手が社会で活躍できるよう、セカンドキャリア支援事業を行っている。

一般社団法人としての活動

  • 野球教室の開催: 全国各地で少年野球教室を開催し、野球の普及と振興に努める。
  • 社会貢献活動: 災害支援や地域貢献活動など、様々な社会貢献活動を行っている。
  • 野球振興活動: 野球のルール改正や競技力の向上に向けた提言を行っている。

選手会への加入は任意

選手会への加入は任意であり、選手個人の判断に委ねられている。選手会には、選手の権利向上や待遇改善などのメリットがある一方で、年会費の支払い義務や活動への参加義務などのデメリットも存在する。選手は、それぞれのメリットとデメリットを比較検討した上で、加入するかどうかの判断をする必要が求められる。

プロ野球選手会の年会費は?

プロ野球選手会の年会費は、年俸によって異なる。

  • 年俸1600万円以下の選手:年俸の1.5%
  • 年俸1600万円超3200万円以下の選手:年俸の1.2%
  • 年俸3200万円超の選手:年俸の0.8%

2023年の平均年俸は約4468万円なので、平均的な選手の場合、年会費は約67万円となる。

なぜ、佐々木朗希選手はプロ野球選手会を脱退したのか?入らない理由

佐々木朗希選手がプロ野球選手会を脱退した理由は、現在、明確には分かっていない。しかし、以下の点が影響している可能性がある。

  • メジャー挑戦:将来的にメジャーリーグに挑戦することを希望している。メジャーリーグには選手会のような組織がないため、選手会への加入が必要ないと考えた可能性がある。
  • 個人主義:佐々木は、インタビューなどで個人主義的な考え方を示唆することがあった。選手会のような団体よりも、個人で活動することを重視しているのかもしれない。
  • 球団との関係:ロッテ球団は、選手会への加入を推奨していないという情報もある。球団からの意向を受けて、佐々木は選手会を脱退した可能性も否めない。

また、2023年2月1日のキャンプインを前に、佐々木投手とロッテ球団の契約更改が難航していたことも、脱退の理由として考えられる。選手会は、選手の権利を守るために活動する団体だ。佐々木は、契約更改で球団と対立する中で、選手会への加入を望まなくなったのかもしれない。

いずれにしても、佐々木が選手会を脱退したことは、プロ野球界に大きな波紋を呼んでいる。

かつてはあの野球界のレジェンドもプロ野球選手会を脱退していた!

出典 Wikipedia

かつてはあの野球界のレジェンド落合博満もプロ野球選手会を脱退した過去がある。

1. 選手会の方針への反発

当時の選手会は、ストライキなどの労働争議も辞さない強硬な姿勢で球団側と交渉していた。しかし、落合は「ストライキはファンを裏切る行為」として、こうした方針に強く反発。

2. 団体行動への抵抗

落合は「自分の力で道を切り開きたい」という強い信念を持っていた。そのため、選手会という組織に属して団体行動をとることに抵抗を感じていた。

エピソード

これらの理由から、落合は1991年シーズンオフに選手会を脱退。脱退後、落合は「俺は選手会なんかなくてもやっていける」と周囲に宣言し、実際にFA宣言や契約交渉などすべてを自身でこなした。

また、落合は選手会長を務めていた中畑清に対して、

「お前は選手代表として何をしてくれるんだ?」

と詰め寄ったこともあったと言われている。さらに落合「野球とは関係ないイベントや行事ごとに参加するのも嫌だった」と後に語っている。

落合の脱退が与えた影響

落合の脱退は、選手会に大きな衝撃を与えた。その後、選手会は方針を転換し、ストライキなどの強硬な手段は取らずに、球団側と交渉していくようになる。

また、落合の個人主義的な考え方は、当時のプロ野球界に大きな影響を与え、その後、多くの選手がFA制度を利用して自由移籍するようになり、プロ野球界全体の流動化が進んでいる。

結論

佐々木朗希がプロ野球選手会を脱退した理由は明確にはなっていないが、レジェンド落合博満の脱退理由にも通ずるものがあるのはないだろうか。野球に集中したいために、野球とはあまり関係ないことに関与したくない気持ちはわからなくもないだろう。

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