原材料やエネルギー価格の高騰が続く中、ステルス値上げが話題になっている。ステルス値上げとは、価格を据え置きながら内容量を減らすことで、実質的な値上げを行うこと。
そんな中、2023年にもステルス値上げだと言われているお菓子をいくつか載せておこう。今回は、そんなステルス値上げと言われているお菓子9選だ。
ステルス値上げとは?
価格を据え置きながら内容量を減らすことで、実質的な値上げを行うこと。最近では、原材料やエネルギー価格の高騰を背景に、ステルス値上げを行う企業が増えている。
ステルス値上げの目的
ステルス値上げを行う目的は、大きく分けて以下の2つ。
- 消費者の値上げに対する抵抗感を減らすため
- 価格改定の手続きを省くため
消費者は、価格が変わらないと認識しているため、値上げへの抵抗感は少なく、メーカーはコスト上昇分を吸収しやすくなる。また、価格改定の手続きは、メーカーにとってもコストと手間がかかるため、それを省くことでコスト削減につながるのだ。
2023 ステルス値上げと言われている商品
2023年12月31日現在、ステルス値上げが確認されている主な商品は、以下のとおり
カルビー「ポテトチップス」シリーズ
2023年3月発売分から、内容量を1袋あたり140gから120gに変更。
ロッテ「ガーナミルクチョコレート」
2023年3月発売分から、内容量を1箱あたり12枚から10枚に変更。
不二家「カントリーマアム」
2023年3月発売分から、内容量を1袋あたり12枚から10枚に変更。
亀田製菓「柿の種」
2023年7月発売分から、内容量を1袋あたり120gから100gに変更。
明治「チョコレート効果」
2023年8月発売分から、内容量を1箱あたり18枚から16枚に変更。
森永製菓「ハイチュウ」
2023年8月発売分から、内容量を1袋あたり120gから100gに変更。
明治「きのこの山」
2023年9月発売分から、内容量を1袋あたり120gから100gに変更。
明治「たけのこの里」
2023年9月発売分から、内容量を1袋あたり120gから100gに変更。
森永製菓「チョコボール」
2023年10月発売分から、内容量を1袋あたり100gから80gに変更。
ステルス値上げに対する世間の声
以下は、消費者のステルス値上げに対する反応の例
・消費者庁の物価モニター調査によれば、「3年前と比較して実質値上げが増えたと感じる」と回答した人は82.2%にも上る
・22.6%が「実質値上げは不誠実だと感じる」との回答で、23.9%が「日常的に買っている商品について、実質値上げが原因で買う商品を変えた」と回答
・ステルス値上げに対する印象は、「内容量そのままでわかりやすく値上げをして欲しい」という意見が多い
まとめ
いかがだっただろうか。
ステルス値上げは、消費者に値上げの印象を与えないように、価格を据え置きながら内容量を減らすことで、実質的な値上げを行う手法。消費者の中には、「値上げを堂々とせず、こっそり行っているのは不誠実だ」といった不満や怒りを感じる人も多いと思う。
今回の9選は、いずれも人気商品。ステルス値上げに気づかず、いつもと同じ量を買ってしまった人も少なくないはず。
お気に入りの商品がステルス値上げされていたら、ぜひメーカーに意見を伝えてみるのも一つだ。消費者の声が、メーカーの判断に影響を与える可能性もあるからだ。
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