北海道羅臼町沖でシャチの群れが流氷に囲まれる
2024年2月6日午前7時頃、北海道羅臼町沖で10頭ほどのシャチの群れが流氷に囲まれ動けなくなっているのが発見された。現場は海岸から約1キロの沖合で、羅臼町の観光船会社スタッフが確認。
状況
- シャチの群れは、10頭前後と推定。
- 流氷は、厚さ約50センチから1メートルほどで、群れは直径約100メートルの範囲に閉じ込められている。
- シャチは、時折ジャンプしたり、尾びれを水面に出したりして、脱出を試みていた。
なぜ、シャチは閉じ込められたのか?
シャチが流氷に閉じ込められた原因は、いくつか考えられる。
1. 強風による流氷の急激な移動
2月6日、羅臼町周辺では強風が吹いていた。この強風によって、流氷が急激に移動し、シャチの群れが閉じ込められた可能性。
2. 餌を追って流氷に近づきすぎた
シャチは、魚やアザラシなどの海獣を主食としている。これらの餌を求めて、シャチが流氷に近づきすぎた可能性。
3. 海底の地形の影響
羅臼町沖は、海底が複雑な地形になっている。この地形の影響で、流氷が動きにくくなり、シャチが閉じ込められた可能性。
4. シャチの経験不足
若いシャチは、流氷の危険性を認識していない可能性もある。今回は子供のシャチも相当数確認されていることから、流氷に近づきすぎた可能性も高い。
その後、どうなったのか?
読売新聞オンラインの記事では、「昼頃に姿が見えなくなっていた」とある。その後でも死骸が見つかったなどの情報は入っていないので、おそらくは脱出に成功しているのだろう。
知床でトドなど野生生物の調査をしている「合同会社ワイルドライフプロ」の土屋誠一郎さん(41)がドローンで撮影したところ、群れは16、17頭で親子とみられ、子どものシャチも数頭確認できた。シャチたちは流氷の間に開いたわずかな海面に密集し、呼吸をするため浮いたり沈んだりする動作を繰り返していた。しかし昼頃には全く姿が見えなくなったという。
十数頭のシャチの群れ、流氷に閉じ込められ身動きとれず…北海道・知床沖
Xに投稿された声
2005年にも同じようなことが起きて数頭死んでいた
参考資料
その他
- シャチは、体長が最大10メートル、体重が最大8トンにもなる大型のクジラ類。
- 獰猛な性格で、”海の王者”とも呼ばれている。
- 流氷は、海に浮かぶ氷の塊。
- オホーツク海では、毎年冬に流氷が発生する。
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